抗TPO抗体が高値で考えられることとは?
抗TPO抗体とは甲状腺の病気の一種、
バセドウ病や橋本病の原因になる抗体のことです。
抗TPO抗体は別名、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体、
あるいは抗マイクロゾーム抗体ともいいます。
甲状腺ペルオキシダーゼに対する自己抗体が抗TPO抗体です。
自己抗体とは自分の体に対して攻撃する物質だという理解で大丈夫です。
だから抗TPO抗体は自分の甲状腺の細胞に対して攻撃し破壊する物質ということです。
抗TPO抗体は血液検査で調べることができます。
血液検査をすれば具体的に抗TPO抗体の数値がわかるので
基準値より低値か高値かで異常の有無を判断できるのです。
この記事では特に抗TPO抗体が高知の場合に考えられることは何か?解説していきます。
抗TPO抗体が高値だと何が考えられるの?
まず抗TPO抗体の基準値(正常値)は0.3U/mL未満です。
つまり0.3U/mL以上だと抗TPO抗体の値が高値だと言えます。
0.3U/mL未満の未満は0.3を含みませんから。
抗TPO抗体の値が0.3U/mL以上と高値の場合
- バセドウ病
- 橋本病
のどちらかの病気を患っている可能性が高いと考えれます。
では、「どうすれば自分がかかっている病気がバセドウ病なのか、
それとも橋本病なのか、診断ができるの?」と気になってしまうでしょう。
そのため、血液検査では抗TPO抗体以外に
少なくとも抗TSH抗体を調べます。
橋本病は抗TSH抗体の値が少ないです。
でも、バセドウ病だと抗TSH抗体が高値になります。
つまり、
バセドウ病か橋本病か鑑別診断する方法は
- バセドウ病なら抗TPO抗体と抗TSH抗体の両方が高値
- 橋本病なら抗TPO抗体は高値だが抗TSH抗体は低値
となり、バセドウ病か橋本病か鑑別することができます。
最後にまとめますと、
抗TPO抗体が高値なら
- 橋本病
- バセドウ病
を疑います。
こちらも参考に!⇒抗甲状腺抗体とは?
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