甲状腺ホルモン低下 原因

甲状腺ホルモン低下の原因とは?

甲状腺ホルモンが低下する病気を甲状腺機能低下症といいます。

 

甲状腺機能低下症

 

甲状腺機能低下症には

  • 先天性
  • 後天性

 

の2種類があります。

 

先天性甲状腺機能低下症は生まれながらにして
甲状腺ホルモンの量が不足する病気です。

 

詳しい原因についてはこちらの記事をご覧ください。
先天性甲状腺機能低下症 3つの原因とは?

 

この記事では後天性の甲状腺機能低下症の原因について解説します。

 

 

後天性の甲状腺ホルモン低下の原因は?

 

後天性は先天性の逆の用語です。
つまり生れた後に起こる病気を指します。

 

後天性として甲状腺機能低下症が起こる原因は
  1. 原発性甲状腺機能低下症
  2. 亜急性甲状腺炎
  3. 無痛性リンパ球性甲状腺炎

 

に分かれます。

 

原発性甲状腺機能低下症の原因は橋本甲状腺炎と呼ばれるものです。
甲状腺がどんどん破壊される病気です。

 

甲状腺機能低下症

 

甲状腺が破壊される結果、甲状腺ホルモンを合成できず
甲状腺機能低下症が起こります。

 

亜急性甲状腺炎と無痛性リンパ球性甲状腺炎は両方とも
甲状腺自体の破壊はないものの、甲状腺に炎症が起こる病気です。

 

亜急性甲状腺炎も無痛性リンパ球性甲状腺炎もどちらも
治療をして治れば、甲状腺が破壊されたわけではないので甲状腺機能低下症は改善します。

 

他にも甲状腺機能低下症が起こる原因として
甲状腺がんや甲状腺機能亢進症の治療があります。

 

甲状腺がんも甲状腺機能亢進症もどちらも治療は
甲状腺の働きを抑えます。

 

だから結果的に甲状腺の機能が落ち、甲状腺機能低下症が起こるわけです。

 

甲状腺がんの治療の場合には甲状腺を切除することが多いので
甲状腺機能低下症が治ることはありません。

 

その場合には一生チラージンSというお薬を服用する必要があります。

 

チラージンS

 

甲状腺機能亢進症の治療の結果、甲状腺機能低下症が起こる場合は
使っているお薬の量を抑えるなど工夫すれば大丈夫です。
甲状腺機能低下症の症状が改善するということです。

 

あと、ヨウ素を含む食事をしていないことが原因で
甲状腺機能低下症が起こる場合もあります。

 

甲状腺ホルモンの主成分はヨウ素です。
だからヨウ素を含んだ食事をしていないと甲状腺ホルモンが不足し
甲状腺機能低下症が起こります。

 

ただ、日本などの先進国でヨウ素不足から甲状腺機能低下症が起こることはほぼありません。

 

もしヨウ素不足から甲状腺機能低下症が起こるなら発展途上国です。
ヨウ素は昆布などの海藻類に多く含まれています。

 

もしヨウ素不足で甲状腺機能低下症が起きているなら
海藻類を食べるようにしましょう。

 

甲状腺ホルモン低下の最後の原因としては脳などの病気です。
甲状腺ホルモンは甲状腺刺激ホルモン(TSH)によって分泌されます。

 

甲状腺刺激ホルモンは脳にある脳下垂体から分泌されます。
したがって脳の病気などがあれば、甲状腺刺激ホルモンが分泌されず
結果的に甲状腺ホルモンの量が不足し甲状腺機能低下症が起こります。

 

以上が甲状腺ホルモン低下が起こる原因でした。

 

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