潜在性甲状腺機能低下症の方が食事で気をつけることとは？
潜在性甲状腺機能低下症は甲状腺機能低下症の予備軍です。
甲状腺機能低下症は甲状腺で作られ分泌される甲状腺ホルモンの量が不足している状態を指します。
甲状腺ホルモンが不足すると甲状腺刺激ホルモンが脳から分泌され
甲状腺ホルモンの量を正常な量まで増やそうとします。
そのため甲状腺機能低下症の方の血液検査をすると
甲状腺ホルモンの量が少ないけど、甲状腺刺激ホルモンの量が多いという結果になります。
ちなみに甲状腺刺激ホルモンのことをTSHといいます。
したがって甲状腺機能低下症の患者さんは
- 甲状腺ホルモンの量が少ない
- TSHが多い
という状態です。
これに対して潜在性甲状腺機能低下症の方は
甲状腺ホルモンの量は正常なのに、TSHの量は多いです。
これは甲状腺ホルモンの量は本当は少ないけど
TSHが脳から分泌された結果、甲状腺ホルモンの量が正常に戻ったことを示しています。
したがって、潜在性甲状腺機能低下症であっても
病状が進行すると、甲状腺機能低下症になってしまうわけです。
では、潜在性甲状腺機能低下症を悪化させないために
食事で気をつけることはないのでしょうか？
潜在性甲状腺機能低下症を悪化させない食事とは？
ヨウ素を多く含む食事をしないことが重要です。
ヨウ素を多く含む食事をし続けると甲状腺機能低下症になることがあります。
甲状腺ホルモンの成分はヨウ素です。
だから甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症の患者さんにとって
ヨウ素を多く含む食事をした方が一見よさそうです。
でも、ヨウ素を多く含む食事をすると甲状腺機能低下症になってしまいます。
ヨウ素を多く含む食事は海藻類です。
特に昆布はヨウ素をたくさん含んでいます。
だから潜在性甲状腺機能低下症の方は
特に海藻類の中でも昆布を含んだ食事は避けるようにしましょう。
以上、潜在性甲状腺機能低下症の方が気をつけた方がよい食事について解説しました。
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