潜在性甲状腺機能低下症はどんな場合に治療するの?
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンの量が正常より少なくなっている状態を指します。
甲状腺ホルモンの量が減ると、
甲状腺ホルモンの量を増やす指示をするTSH(甲状腺刺激ホルモン)の量が増えます。
したがって
- 甲状腺ホルモンの量が少なくなる
- TSHの値が高くなる
という血液検査の結果が得られます。
これに対して潜在性甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンの量は正常だけど
TSHの量が少し多くなっている状態を指します。
そもそもの話ですが
甲状腺ホルモンは新陳代謝や気力に影響するホルモンです。
だから甲状腺ホルモンの量が不足する甲状腺機能低下症の場合には
気力がなくなりうつ状態になったり、
新陳代謝が悪くなり低体温になったり太ったりするので治療をします。
でも潜在性甲状腺機能低下症の場合には甲状腺ホルモンの量は正常です。
だから体に不調がでることはほとんどありません。
潜在性甲状腺機能低下症は健康診断などで偶然見つかる程度です。
では潜在性甲状腺機能低下症でも治療する場合ってあるのでしょうか?
潜在性甲状腺機能低下症でも治療する場合とは?
- 不妊症だけど赤ちゃんが欲しい方
- 甲状腺機能低下症と同じ症状がある
- 糖尿病の患者さん
などの場合には潜在性甲状腺機能低下症でも治療をします。
たとえば甲状腺ホルモンは妊娠に影響するホルモンです。
だからいくら体の調子が悪くなくても
妊娠する確率を上げるために治療をします。
糖尿病の患者さんは動脈硬化を起こし
将来脳梗塞や心筋梗塞になりやすいです。
甲状腺ホルモンの量が不足すると脂質の代謝が悪くなり
動脈硬化を起こしやすくなります。
だから潜在性甲状腺機能低下症でも心筋梗塞や脳梗塞を起こさないためにも、
治療をすることがあります。
あと、もちろん潜在性甲状腺機能低下症だと診断されていても
甲状腺機能低下症と同じような症状があるなら治療をします。
潜在性甲状腺機能低下症は
甲状腺機能低下症と同じチラージンという治療薬を使用します。
以上、潜在性甲状腺機能低下症でも治療をする場合について解説しました。
こちらも参考に!⇒潜在性甲状腺機能低下症の原因は?
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