抗甲状腺剤とはどんなお薬?
抗甲状腺剤とはどんなお薬でしょうか?
そもそも抗甲状腺剤とは甲状腺のホルモンを作る機能を押さえる薬です。
甲状腺ホルモンが増加する病気「バセドウ病」に用いられています。
甲状腺ホルモンが増加すると
- 動悸
- 振戦
- 発汗
- イライラ
- 体重減少
などの症状が現われます。
甲状腺ホルモンが増加する際に必要な酵素の働きを妨げ、
体内への分泌を減らす薬が抗甲状腺剤です。
抗甲状腺薬は消化管から体内に取り込まれ血液を流れ、
甲状腺に吸収されて甲状腺ホルモンの増加を抑制します。
毎日定期的に服用するお薬です。
内服を開始して早い人では1か月、遅い人でも3?4か月後には
血液中の甲状腺ホルモン値が正常になり症状も改善されます。
症状が落ち着いてくると血液検査をしてホルモンの量を調べます。
血液中の甲状腺ホルモンの値が正常になり、
次に脳下垂体から出ている甲状腺刺激ホルモンの値が正常になります。
そして甲状腺刺激抗体(TRAb)が減少します。
甲状腺刺激抗体が体の中からすっかり消えると抗甲状腺剤の中止が考えられます。
重い副作用としては白血球が減少する無顆粒球症が3か月以内に現れることがあります。
細菌感染を起こしやすくなります。
抗甲状腺剤は中止し他の治療法に即座に変更します。
こちらも参考に!⇒抗甲状腺薬で肝機能障害が起こったらどう対処すればいい?の?
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