高齢者の副甲状腺ホルモンの分泌量はどうなる?
副甲状腺ホルモンは血液中のカルシウム濃度が下がった時に分泌されるホルモンです。
副甲状腺ホルモンが分泌されると骨に含まれているカルシウムを溶かし
血液中のカルシウム濃度を正常に戻します。
詳しい副甲状腺ホルモンの働きについてはこちらの記事をご覧ください。
⇒副甲状腺ホルモンの働きは?
高齢者以外の方々は副甲状腺ホルモンのおかげで
血液中のカルシウム濃度を維持し、肉体・精神ともに
健康的な日常生活を歩むことができます。
でも、高齢者の場合にはこれから解説する内容が原因で
副甲状腺ホルモンの影響で骨粗鬆症になってしまうことがあります。
高齢者の場合、副甲状腺ホルモンはどうなる?
高齢になると活性型ビタミンDを作る能力が落ちます。
「活性型ビタミンDって何?」とよくわからない方もいるでしょう。
活性型ビタミンDとは腸からカルシウムを吸収するのに必要なビタミンのことです。
高齢者になると活性型ビタミンDを作る能力が落ちるので
カルシウムの吸収が減り、血液中のカルシウム濃度が下がります。
すると副甲状腺から副甲状腺ホルモンを分泌する量が増えるわけです。
その結果、骨からカルシウムを溶かし、血液中のカルシウム濃度を正常に維持しようとします。
ただ骨のカルシウムを溶かすので
骨がもろく弱くなってしまい骨粗鬆症を引き起こすわけです。
つまり高齢者になると副甲状腺ホルモンの分泌量が増えます。
わかりやすく図示すると
高齢者になると
活性型ビタミンDの合成が低下
↓ ↓ ↓
カルシウムの吸収能が落ちる
↓ ↓ ↓
低カルシウム血症になる
↓ ↓ ↓
副甲状腺ホルモンの分泌量が増える
↓ ↓ ↓
骨の吸収を進め血中カルシウム濃度を正常にしようとする
↓ ↓ ↓
骨粗鬆症の原因になる
ということです。
最後にまとめますと、
高齢者になると副甲状腺ホルモンの分泌量は増える傾向にあります。
こちらも参考に!⇒副甲状腺ホルモンは骨粗鬆症を悪化させるの?
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