橋本病で動悸の症状がでる理由とは?
慢性甲状腺炎は橋本病とも言われている病気です。
慢性的に甲状腺に炎症が起こります。
甲状腺に炎症が起こり続けるため甲状腺が破壊されてしまいます。
甲状腺は甲状腺ホルモンを作りため込んでおき
必要なときに血液中にドバっと放出するところです。
慢性甲状腺炎になり甲状腺が破壊されると、
うまく甲状腺ホルモンを作って血液中に放出できなくなります。
その結果、血液中の甲状腺ホルモンの量が減ります。
このことを甲状腺機能低下症といいます。
甲状腺ホルモンは新陳代謝に関係しているホルモンです。
- 無気力になる
- 食べる量は同じでも太る
- 汗をかかなくなる
- 体温が低くなる
など、やる気が落ち、体の動きも悪くなります。
ですが、橋本病なのに急激に甲状腺ホルモンの量が増え
甲状腺機能亢進症になり、動悸や大量の汗、イライラ、体重が落ちるなど、
甲状腺機能低下症と逆の症状がでることもあるのです。
なぜ橋本病なのに動悸などの症状がでることがあるのでしょう?
橋本病で動悸の症状がでる原因
橋本病は甲状腺機能低下症になることが多いです。
なのになぜ甲状腺機能亢進症の症状である動悸が起こることがあるのでしょう?
橋本病の患者さんに多い病気です。
突然、甲状腺が破壊されます。
甲状腺が破壊されると甲状腺にたまっていた甲状腺ホルモンが
大量に血液中に放出されます。
その結果、甲状腺ホルモンの量が異常に増え甲状腺機能亢進症になり
動悸の症状がでるわけです。
無痛性甲状腺炎はどんな経過を歩むのか?詳しくはこちらの記事をご覧ください。
無痛性甲状腺炎の治療法に関してはこちらの記事をご覧ください。
⇒無痛性甲状腺炎の治療法
橋本病で病院にかかっている方が急に動悸はするけど
甲状腺が存在する首に痛みを感じないなら無痛性甲状腺炎の可能性が高いです。
橋本病になると甲状腺が腫れます。
ただ、異常に急激に甲状腺が腫れると痛みがでたり熱がでることがあります。
そして甲状腺にたまっていた甲状腺ホルモンが漏れ出てしまい
甲状腺機能亢進症になり、動悸の症状がでることがあるのです。
橋本病の急性憎悪の場合にはステロイドのお薬で治療をします。
ただ、急性憎悪をひたすら繰り返すケースでは手術で甲状腺を摘出することもあります。
手術に関してさらに詳しい解説はこちらをご覧ください。
⇒橋本病で手術治療が必要な場合とは?
以上、橋本病で動悸の症状がでる原因について解説しました。
こちらも参考に!⇒橋本病を疑う症状 3つのチェックポイントとは?
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