バセドウ病になるとなぜTSHが低い値になるの?
バセドウ病かどうか診断するために血液検査を行います。
血液検査では
- 甲状腺ホルモン
- TSH(甲状腺刺激ホルモン)
- 抗サイログロブリン抗体
- 抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
- TSHレセプター抗体
を調べることで診断が可能です。
上記のうち
- 抗サイログロブリン抗体
- 抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
- TSHレセプター抗体
の3つを抗甲状腺抗体といいます。
「抗甲状腺抗体って何?」とよくわからない方はこちらの記事をご覧ください。
⇒抗甲状腺抗体が陽性とはどういう意味?
バセドウ病は甲状腺ホルモンの値が高くなりTSHの値は低くなります。
この記事ではTSHが低い値となる理由について解説します。
バセドウ病になるとTSHが低い値になる理由とは?
TSHは脳にある脳下垂体から分泌されるホルモンです。
TSHは甲状腺に作用します。
TSHの影響で甲状腺は甲状腺ホルモンの分泌量を増やします。
「じゃ、バセドウ病は甲状腺ホルモンの量が多くなる病気だから
TSHも高い値になるんじゃないの?」と疑問に感じたかもしれません。
ですが、TSHが分泌されるのは体が甲状腺ホルモンの量が少ないと感じた時だけです。
つまり、甲状腺ホルモンの量が異常に高くなるバセドウ病のときには
TSHは分泌されません。
TSHは
- 甲状腺ホルモンの量が多い時には低い値となる
- 甲状腺ホルモンの量が少ない時には高い値となる
のです。
バセドウ病はTSHレセプター抗体というTSHに似た物質によって
甲状腺を刺激されて甲状腺ホルモンの量が増える病気です。
TSHの量が増えたから甲状腺ホルモンの量が増えたわけではありません。
したがって、バセドウ病の場合には甲状腺ホルモンの量が増えますが
TSHは低い値となるのです。
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