先天性甲状腺機能低下症は治る病気?
赤ちゃんが生れて数日後に血液検査を行います。
この血液検査のことをマススクリーニングといいます。
先天性の病気があるかどうか?確かめるために行うのです。
マススクリーニングで異常が見つかると再検査になります。
もし再検査した結果やはり甲状腺の状態が悪いなら
先天性甲状腺機能低下症だと診断されることがあります。
先天性と聞くと、一生治らない病気という印象を持っている方もいるでしょう。
そういった意味でもお母さんとしてはすごく心配な気持ちになりますね。
先天性甲状腺機能低下症は治る病気なのでしょうか?
先天性甲状腺機能低下症が治る病気か説明する前に
先天性甲状腺機能低下症が起こる原因を説明します。
先天性甲状腺機能低下症が起こる原因は3つあります
- 生れながらにして甲状腺がない
- 甲状腺があるべき場所に存在せず別の場所にある
- 甲状腺があるべき場所に存在するけど機能していない
の3つの原因のどれかで先天性甲状腺機能低下症が起こります。
生れながらにして甲状腺がない場合には治ることはほぼ不可能です。
甲状腺がなければ甲状腺ホルモンを分泌することができないからです。
2番目の甲状腺があるべき場所にない場合にも治ることはありません。
3番目の甲状腺があるべき位置にあるけど機能していない場合だけ治る可能性があります。
3番目の原因であっても治るかどうかの判断は3歳くらいで決まります。
生れてから3歳くらいまでの間、定期的に血液検査を受けながら
チラージンSという甲状腺ホルモンを補うお薬を服用します。
3歳になったらお医者さんの判断でチラージンSの服用をやめたりしながら
自分の体で問題なく甲状腺ホルモンが分泌できているか確認します。
最後にまとめますと、先天性甲状腺機能低下症はなおる病気か?というと
この病気が起きている原因によっては治ることがあるというのが結論です。
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