二次性副甲状腺機能亢進症でみられるlooser’s ZONEとは?
二次性副甲状腺機能亢進症でみられるlooser’s ZONEとは何かについて解説します。
副甲状腺機能亢進症は副甲状腺そのものの異常により
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって起こります。
副甲状腺ホルモンは他のホルモンと同じで身体には欠かせないホルモンです。
過剰に分泌されると血液中のカルシウム濃度が高くなりすぎて身体に様々な症状を引き起こします。
また副甲状腺機能亢進症には副甲状腺そのものの異常ではありません。
くる病やビタミンD欠乏症、慢性腎不全などの病気が原因で
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるものを二次性副甲状腺機能亢進症と言います。
二次性副甲状腺機能亢進症は多くの場合慢性腎不全が原因になります。
慢性腎不全により血中のカルシウムが低下する
低カルシウム血症の代償として副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまいます。
次にくる病からおこる副甲状腺機能亢進症についてご紹介します。
くる病は、骨軟化症の子供バージョンです。
骨軟化症は、骨や軟骨の石灰化障害によって
石灰化していない骨器質が増加する病気です。
骨成長後の成人に発症した場合は骨軟化症、
骨成長前の小児に発症した場合をくる病と言います。
くる病にはいくつか種類があります。
ビタミンD受容体の遺伝子異常によって起こるビタミンD依存性くる病は、
活性型ビタミンDが作用不全になり血中カルシウムが低下し、
二次性副甲状腺機能亢進症が起こります。
骨軟化症、くる病の特徴の一つにX線で
骨盤、肋骨などの骨の表面に垂直に走る骨折線が見られます。
この骨折線を二次性副甲状腺機能亢進症でみられるLooser’zoneといいます。
この二次性副甲状腺機能亢進症で起こるLooser’zoneがみられた場合は
骨軟化症、くる病の治療と合わせて
二次性副甲状腺機能亢進症の治療が必要になります。
こちらも参考に!⇒二次性副甲状腺機能亢進症の治療法
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