甲状腺の病気橋本病は放射能が原因で起こる？
福島の原発事故があってから、「もしかして私の甲状腺の病気は放射能が原因？」
と不安に感じる方が増えてきました。
- 橋本病
- クレチン病
- バセドウ病
- 甲状腺腫瘍
などがあります。
もしお医者さんから「橋本病ですね」と診断されたら
「もしかして放射能が原因で橋本病になったのでは？」と不安がってしまうわけです。
この記事では放射能が原因で橋本病になることがあるのか？解説します。
放射能が原因で橋本病になることってあるの？
結論としては
福島の原発事故から放射能被曝して橋本病になる確率はほぼゼロです。
放射能に被曝して甲状腺の病気になるとしたら
甲状腺腫瘍の中でも甲状腺がんだけです。
これはチェルノブイリの放射能被曝のデータから明らかです。
チェルノブイリの事故で甲状腺がんになった方はたくさんいました。
特に放射能に被曝したときの年齢が若いほど
甲状腺がんになる確率が高いということもわかっています。
つまり、福島の原発事故による放射能被曝でも
年齢が若い人ほど甲状腺がんになる可能性はあります。
でも放射能が原因で橋本病になる確率はほぼありません。
さらに国連によるとこんな報告もされています。
「チェルノブイリの原発事故によって放射能被曝を受けた方は
海藻類をあまり食べていなかった」という可能性です。
海藻類には甲状腺が甲状腺ホルモンを作るのに必要なヨードが含まれています。
一定の期間にヨードを体に取り込める総量は決まっています。
チェルノブイリの原発事故があった地域は海藻類を食べる習慣がほとんどありませんでした。
だから放射能を含んだヨードを浴びたら、
たくさん体に取り込まれてしまい甲状腺がんになる確率が上がるわけです。
ところが日本では海藻類、たとえば昆布やワカメを毎日のように食べています。
ヨードを毎日たくさん体にとり入れているわけです。
そのため仮に福島の原発事故の影響で放射能を含んだヨードを浴びたとしても
日本人の場合にはチェルノブイリの事故ほど体に取り込むことはないのです。
したがって、放射能によって橋本病の可能性はそもそもありませんし
甲状腺がんの可能性もチェルノブイリの原発事故ほど高くありません。
最後にまとめますと、放射能によって橋本病になる可能性はほとんどありません。
こちらも参考に！⇒甲状腺の病気『橋本病』はストレスが関係しているの？
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