クレチン病の治療ってどうするの?
先天性甲状腺機能低下症をクレチン病といいます。
先天性は生まれつきという意味です。
つまりクレチン病は生まれつき甲状腺の機能が落ちている病気をいいます。
- 生まれつき甲状腺がない
- 甲状腺はあるけどあるべき位置にない
- 甲状腺ホルモンを作る途中に異常がある
という3つがあります。
それぞれのクレチン病の詳細はこちらの記事をご覧ください。
⇒クレチン病が起こる3つの原因とは?
クレチン病は生まれて4〜5日目くらいの新生児に検査をすることで診断します。
こんな感じで生まれたばかりの赤ちゃんに異常がないか確かめる検査を
マススクリーニング検査といいます。
マススクリーニング検査では
- フェニルケトン尿症
- メープルシロップ尿症
- ホモシスチン尿症
- ガラクトース尿症
- 先天性副腎皮質過形成症
などの検査を同時におこないます。
ちなみにどれくらいの確率で異常が発見されるか?
興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
⇒新生児マススクリーニングの発見率はどれくらい?
それではここからが本題です。
マススクリーニング検査でクレチン病だと診断された場合
どんな治療が行われるのでしょうか?
クレチン病ってどんな治療をおこなうの?
クレチン病は先ほども申しましたが先天性甲状腺機能低下症のことです。
甲状腺の機能が低下するというのは甲状腺ホルモンの量が不足するという意味と同じです。
したがってクレチン病の治療は甲状腺ホルモンを補うことをします。
具体的にはチラージンSという甲状腺ホルモンそのもののお薬を赤ちゃんに飲ませます。
基本的にクレチン病の治療は一生チラージンSを飲み続けるだけです。
そして定期的に甲状腺ホルモンの検査をして、
お薬の量が適切なのか?確認していきます。
「ずっとお薬を飲み続けても大丈夫なの?
きついお薬だったら子供がかわいそう」と思われたかもしれません。
チラージンSは本来自分の体で分泌されるはずの甲状腺ホルモンをお薬として
体の中に入れているだけです。
だから副作用が考えにくいです。
そのため、もし赤ちゃんがクレチン病だったとしてチラージンSを飲み続けることになったとしても主治医の先生を信じて治療を受けるようにしましょう。
こちらも参考に!⇒クレチン病だとどんな症状がでるの?
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