無痛性甲状腺炎の治療法
無痛性甲状腺炎は橋本病(慢性甲状腺炎)の患者さんになりやすい病気です。
無痛性甲状腺炎になると、甲状腺が破壊されます。
甲状腺で作った甲状腺ホルモンは保存されます。
でも甲状腺が破壊されると保存されている甲状腺ホルモンが
同時に血液中にドバーッと流れ出ていきます。
甲状腺ホルモンは新陳代謝に影響します。
血液中の甲状腺ホルモンの量が増えると新陳代謝がよすぎる状態になります。
その結果、心臓の鼓動が激しくなりすぎて動悸がしたり
大量の汗をかいたり、イライラしたり食べても食べても痩せるなどの症状がでるようになります。
そんな状態が続いたかと思うと、
今度は血液中の甲状腺ホルモンの量が減り、最終的には自然治癒することが多いです。
無痛性甲状腺炎の経過に関してはこちらの記事をご覧ください。
⇒無痛性甲状腺炎の経過は?
無痛性甲状腺炎は自然治癒することが多いです。
でも、仮に治療をすることがあるとしたらどんなことをするのでしょう?
無痛性甲状腺炎はどんな治療をすることがあるの?
無痛性甲状腺炎は最初、甲状腺機能亢進症になり
その後甲状腺機能低下症になり治っていきます。
ただ2〜3割の方の場合、甲状腺機能低下症が治らないことがあるのです。
その場合には甲状腺機能低下症のお薬で治療します。
甲状腺機能低下症が治らない場合の治療薬はチラージンSです。
他にも治療薬は存在しますので
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
あと、無痛性甲状腺炎になったばかりのころは甲状腺機能亢進症を起こすのですが、
症状として動悸がでることがあります。
あまりに動悸がひどい場合には
動悸を抑えるようなお薬が処方されることもあります。
動悸を抑える治療薬はβ遮断薬です。
以上、無痛性甲状腺炎で治療を行う場合について解説しました。
こちらも参考に!⇒無痛性甲状腺炎の経過は?
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