無痛性甲状腺炎 経過

無痛性甲状腺炎の経過は?

無痛性甲状腺炎は橋本病、
別名、慢性甲状腺炎の患者さんがなりやすい病気です。

 

ストレスとも関係していると言われています。

 

出産のストレス

 

たとえば妊娠・出産は女性にとっては痛く苦しいことです。
つまりものすごいストレスがかかります。

 

そのため出産が原因で無痛性甲状腺炎を起こす方もいます。

 

ただ無痛性甲状腺炎は自然治癒することの多い病気です。
そのため出産後、無痛性甲状腺炎を発症していたけど
知らぬ間に治っていた女性も多いです。

 

この記事では無痛性甲状腺炎はどんな経過をたどるのか?解説します。

 

 

無痛性甲状腺炎になるとどんな経過をたどるの?

 

まず正常な甲状腺は甲状腺ホルモンを作ります。
作った甲状腺ホルモンは出番が来るまで貯金しておきます。

 

無痛性甲状腺炎

 

でも、無痛性甲状腺炎になると甲状腺が壊れてしまい
出番を待っている甲状腺ホルモンが血液中に流れ出ていくのです。

 

そのため、血液中の甲状腺ホルモンの量が増え
甲状腺機能亢進症の状態になります。

 

甲状腺ホルモンは新陳代謝に関係しているホルモンです。
甲状腺ホルモンの量が増えすぎると、
心臓の鼓動が早くなり動悸がしたり、異常に汗をかいたり
イライラしたり食べても食べても痩せてしまうなどの症状がでます。

 

そんな状態が1〜2か月続きます。
それから今度は血液中の甲状腺ホルモンの量が減ってきます。

 

破壊された甲状腺が少しずつ回復してくるのですが
回復期間中は、甲状腺の回復に全力を尽くすので
甲状腺ホルモンを作らなくなるために甲状腺ホルモンの量が減ってしまうからです。

 

甲状腺ホルモンの量が減った状態を甲状腺機能低下症といいます。
先ほども申しましたが甲状腺ホルモンは新陳代謝に関係しているホルモンです。

 

無痛性甲状腺炎

 

甲状腺機能低下症になると汗をかかなくなったり
いつも通りの食事なのに太ってきたり、
体温が低くなったり無気力になったりなどの症状がでます。

 

無痛性甲状腺炎の経過で甲状腺機能低下症になっているのなら
2〜3ヵ月で改善してきます。

 

そして元の甲状腺に戻ります。
ただ、無痛性甲状腺炎を起こした方の2〜3割の方は
甲状腺機能低下症が改善しません。

 

つまり、一生甲状腺機能低下症のままです。

 

甲状腺機能低下症が続く場合には
チラージンSという甲状腺ホルモンそのものを含んだお薬を飲み続けることで、
つらい症状に悩まされることはありません。

 

チラージンS

 

以上が無痛性甲状腺炎になった場合の経過です。

 

こちらも参考に!⇒慢性甲状腺炎になるとどんな症状がでる?

 

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