クレチン病の発症リスクはどれくらいあるの?
「クレチン病」の発症リスクはどれくらいあるのでしょうか?
「クレチン病」は生まれつき甲状腺の働きが悪い病気です。
症状は重症〜軽症と様々です。
発生頻度は出生児、約5000人に1人とされています。
男女の割合は1:2で女児が多く発症します。
つまり、クレチン病の発症リスクは1÷5000×100%=0.02%です。
ただ、男の子1人に対して女の子2人がクレチン病を発症しやすいことから
女の子の方が2倍発症リスクが高いといえますね。
ちなみにクレチン病の新生児に現われる症状は
- 持続性黄疸
- 便秘
- 臍ヘルニア
- 巨舌
- かすれた泣き声
- 手足の冷感
などがあります。
治療をしなければ知能低下や発育障害の症状が出てきます。
歩行が遅れたり骨の成熟が遅れたり伸長が伸びない小人症になります。
しかし日本では「新生児マススクリーニング」が実施されています。
この検査は新生児の先天性代謝異常の疾患や
それらの疑いを早期発見し発病する前に治療が出来るようになりました。
その疾患の中に「クレチン病」も勿論あります。
その他の疾患には
- ガラクトース血症
- フェニルケトン尿症
- メープルシロップ尿症
- ホモシスチン尿症
- 先天性副腎皮質過形成
6つの病気が検査で調べることが出来ます。
新生児(生後1〜4週間の赤ちゃん全員に対して公費で行なわれる検査です。
足の裏からとる1滴の血液で血液中の甲状腺刺激ホルモンの測定をします。
生後4〜7日に行なわれます。
「クレチン病」と診断されても生後3か月以内に、
甲状腺ホルモン剤の内服の治療を開始しすれば
知能障害や発達障害が現われることなく正常の発達が出来生活することが出来ます。
最後にまとめますとクレチン病の発症リスクは0.02%です。
男の子と女の子なら、女の子の方が2倍発症リスクが高いです。
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