甲状腺全摘をするとなぜ甲状腺クリーゼが起こることがあるの?
甲状腺クリーゼとは甲状腺機能亢進症が悪化した状態のことです。
「甲状腺クリーゼについてもっと詳しく知りたいです」という方は詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒甲状腺クリーゼとは?
甲状腺機能亢進症とは甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている状態です。
甲状腺ホルモンは甲状腺で作られて分泌されています。
で、ここからが本題なのですが、「甲状腺全摘手術の合併症として
甲状腺クリーゼが起こることがある」と医学の教科書に書かれています。
先ほども申しましたが、甲状腺クリーゼは甲状腺機能亢進症が悪化した状態です。
甲状腺機能亢進症は甲状腺が存在しないと起こりません。
なぜなら甲状腺から分泌されるホルモンが過剰なのが甲状腺機能亢進症です。
甲状腺全摘手術を受けたら甲状腺ホルモンが過剰どころか、
1滴も分泌されなくなりますから。
なのに甲状腺機能亢進症が悪化した甲状腺クリーゼに
どうして甲状腺全摘の合併症として起こることがあるのでしょうか?
甲状腺全摘の合併症として甲状腺クリーゼが起こる理由とは?
甲状腺を全摘出するためには、当然甲状腺を触らないといけません。
医学書にも書いていますが、甲状腺摘出手術は大量出血をすることがあります。
それくらい甲状腺は刺激に敏感なところです。
甲状腺全摘時に甲状腺を触ると、触った刺激で甲状腺ホルモンが大量分泌されることがあります。
その結果、全身に大量の甲状腺ホルモンが血液を介して行き渡ります。
そして甲状腺クリーゼが甲状腺全摘の合併症として起こる可能性があるのです。
だから、甲状腺全摘で甲状腺クリーゼが起こり得るのは手術後すぐの話です。
甲状腺全摘をして、数日たって何の問題もなければ
甲状腺クリーゼを起こすことはありません。
なぜなら甲状腺全摘をしていて、甲状腺ホルモンを分泌するものがないからです。
最後にまとめますと甲状腺全摘手術を受けたら
なぜ甲状腺クリーゼが起こるか?というと手術時に甲状腺を触った刺激で
大量の甲状腺ホルモンが分泌されることがあるからです。
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