TSHがいくらなら先天性甲状腺機能低下症だと診断するの?
先天性甲状腺機能低下症は生まれながら甲状腺ホルモンの量が不足する病気です。
甲状腺ホルモンが不足する病気です。
先天性甲状腺機能低下症かどうか診断するならやはり
甲状腺ホルモンを調べそうな感じがします。
でも、赤ちゃんが生まれて5日目くらいに行う血液検査では
甲状腺ホルモンではなく、TSHというホルモンの値を調べます。
生後5日目あたりに行う血液検査を新生児マススクリーニングといいます。
新生児マススクリーニングでは
- フェニルケトン尿症
- メープルシロップ尿症
- ホモシスチン尿症
- ガラクトース尿症
- 先天性甲状腺機能低下症
- 先天性副腎皮質過形成症
という6つの検査を行います。
で、先天性甲状腺機能低下症の検査としてTSHを調べるわけです。
もし先天性甲状腺機能低下症であるなら
TSHの値は正常よりも高い数字になります。
TSHの数値がいくら以上なら先天性甲状腺機能低下症を疑って
精密検査を行うか?については病院によって異なります。
その点、あらかじめご了承ください。
この記事ではたいていの病院で利用している数値をご紹介します。
- TSHが30mIU/L以上なら精密検査
- TSHが10〜30mIU/Lの間ならもう1回TSHを調べる
- TSHが10mIU/L未満なら異常なし
という判断になることが多いです。
精密検査や再度血液検査をして
TSHが30mIU/L以上でしかもFT4という甲状腺ホルモンの値が1.5ng/dL以下なら
先天性甲状腺機能低下症を疑い、チラージンSというお薬を服用することになります。
最後にまとめますと、先天性甲状腺機能低下症だと診断するTSHの値は
30mIU/L以上の場合です。
もし新生児マススクリーニングでTSHの数値が高くても精密検査のときに
TSHの値が5mIU/L以下に下がっていれば問題ありません。
精密検査で5〜30mU/Lの間なら1〜2か月くらい様子をみるお医者さんもいます。
そして再度TSHを調べます。
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