副甲状腺機能亢進症とリンの関係
副甲状腺機能亢進症とリンの関係について解説します。
副甲状腺は甲状腺の脇にある4〜5oくらいの大きさの臓器です。
甲状腺とはまったく別の臓器です。
「上皮小体」とも呼ばれています。
甲状腺の左右両葉の裏面の上下に2対、合計4個あります。
ちなみに甲状腺の場所はこちらの画像のオレンジ色の部分です。
ここでは副甲状腺ホルモンが作られ血液中のカルシウム濃度を調整しています。
血液中のカルシウムが減ると副甲状腺ホルモンの分泌が多くなります。
すると骨に蓄えていたカルシウムが血液に溶けだしてカルシウム濃度は一定に保たれます。
副甲状腺機能亢進症とは血液中のカルシウム濃度が
正常またはそれ以上あるのに、
副甲状腺ホルモンが必要以上に分泌する病気です。
副甲状腺機能亢進症には
- 副甲状腺そのものに原因がある原発性副甲状腺機能亢進症
- その以外に原因があるを二次性副甲状腺機能亢進症
の2つに区別されています。
二次性副甲状腺機能亢進症の代表的な原因には
腎性副甲状腺機能亢進症があります。
慢性腎不全の人は血液中のカルシウムが低下し、
腎臓での「リン」の排泄が出来なくなり「リン」が上昇してしまいます。
「リン」はカルシウムの次に体内に多く存在するミネラルです。
体内のリンの約80%はカルシウムやマグネシウムと結合し
骨や歯を構成する成分として使用されています。
残りは筋肉、脳、神経などに存在しています。
二次性副甲状腺機能亢進症になると「リン」が血液中に増えすぎて、
骨に蓄えられているカルシウムが血液中に溶け出してしまいます。
「リン」が上昇すれば骨密度の減少を招きます。
とても注意が必要です。
こちらも参考に!⇒原発性副甲状腺機能亢進症の治療方法は?
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