亜急性甲状腺炎になると仕事は無理?
「喉の痛み,耳の後の痛みがあるので耳鼻科を受診しても原因はわからない」
「そこで内科で触診、血液検査をしてもらい亜急性甲状腺炎と診断された」というケースが多くあります。
喉が痛いと思ったのは首の前部分にある、
『甲状腺』が腫れて痛みが起こっていたわけです。
亜急性甲状腺炎の特徴は甲状腺の片方のみが腫れて硬くなり痛みがあることです。
また、はじめは風邪の症状に似ているのでとくに気にする事なく
仕事を続けてしまうことが多いようです。
しかし1?2週間風邪の様な症状が続き、その後倦怠感や
高熱が出て甲状腺が手で触ってもわかるくらいに腫れて痛みも出てきます。
この甲状腺の腫れと痛みは、人によってかなり異なります。
痛みが軽度の場合は、時間とともに症状が治まってくるので、
仕事に支障のない程度の痛みならとくに投薬治療は必要ありません。
しかし、痛みがひどい場合は、喉に触れるだけで激痛が走り
あくびや、首を動かしただけでも痛みが起こります。
そうなると、仕事に行くのも困難ですし,もちろん日常生活にも支障がでます。
この場合は、早急に専門医の診断を受け投薬治療を開始しましょう。
治療には、消炎鎮痛剤と、副腎皮質ホルモンを投与します。
副腎脂質ホルモンは、甲状腺の病気の治療に多く使われます。
投薬治療を始めると、短期間で痛みはなくなります。
投薬は、薬の量を症状に合わせて減らしていき、数ヶ月間で終了します。
亜急性甲状腺炎で甲状腺部位の痛みが落ち着けば仕事をしながら投薬治療を続けていけます。
しかし、首の痛みが激しいときは、やはり安静にしておいたほうがいいかもしれません。
症状が落ち着いても、薬を途中で止めると再燃することがあるので、
投薬は、主治医の指示に従い最後まで続けましょう。
また亜急性甲状腺炎が治った後もまれに「甲状腺機能低下症」になることがあるので
定期的に甲状腺ホルモン検査を受けましょう。
こちらも参考に!⇒亜急性甲状腺炎は自然治癒することってあるの?
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