クレチン病で起こる巨舌とは?
クレチン病で起こる巨舌についてわかりやすく解説します。
巨舌症は舌全体または一部分が肥大した状態です。
先天性のものと後天性に分けられています。
後天性
リンパ管腫・血管腫・神経線維腫・脂肪腫などによる腫瘍性巨舌症が後天性です。
後天性とは「生まれた後に起こる」という意味です。
全身疾患に伴う
- 症候性巨舌症
- 甲状腺機能低下症
- 下垂体機能亢進症
- 膠原病
などで巨舌がみられることがあります。
先天性
先天性とは「生まれながらに」という意味です。
生まれながらに巨舌がみられるということです。
先天性の巨舌にはクレチン病があります。
先天性甲状腺機能低下症をクレチン症と呼びます。
生まれる前段階において
先天的に甲状腺の働きに異常が起こる病気の名称です。
生まれつき甲状腺ホルモンが出ていない、また少なかったりします。
小児慢性特定疾患に指定されている疾患です。
生まれて5日前後に足の裏から採血して検査をします。
発達の遅れなどが出てくる可能性があるので、
少しでも異常が出れば、精密検査を行い適性な治療が始まります。
クレチン症は甲状腺ホルモン不足により様々な症状が現われます。
出生時の体重は正常で生まれてくるのですが
次第に変化が現れ、成長・発達がおくれてきます。
新生児黄疸がなかなか取れないままで顔つきに特徴が出てきます。
- まぶたが腫れぼったい
- 鼻が低い
- 舌が大きく肥大
- 口が閉じられない
このような状態はクレチン顔貌と呼ばれています。
舌の大きさは個人差があるので標準値の決まりはありませんが、
見るからに正常範囲を超えている大きさになります。
クレチン病の治療を優先としますが、
言語障害、摂食障害、呼吸障害などの障害があれば、舌縮小術を行うこともあります。
こちらも参考に!⇒クレチン病の発症リスクはどれくらいあるの?
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