二次性副甲状腺機能亢進症 治療

二次性副甲状腺機能亢進症の治療法

二次性副甲状腺機能亢進症の治療法について解説します。

 

二次性副甲状腺機能亢進症

 

「二次性副甲状腺機能亢進症」は透析療法を長い間続けている人に多い合併症です。
透析開始に至らない腎不全の人にも起こり得る病気です。

 

腎臓はビタミンDの活性化を行う臓器です。

 

腎不全

 

↓ ↓ ↓

 

ビタミンD不足になる

 

↓ ↓ ↓

 

低カルシウム血症になる

 

↓ ↓ ↓

 

尿へのリン排出低下

 

↓ ↓ ↓

 

体内リンの量が増える

 

低カルシウム血症になると副甲状腺が刺激を受け
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。

 

骨

 

骨からカルシウムが血液に流れ出します。
血中のカルシウム濃度は上昇しますが骨はもろくなり骨折したり関節炎になったりします。

 

この状態が「二次性副甲状腺機能亢進症」です。
どのような治療法を行うのでしょうか。

 

透析をされている方はリンが蓄積され過ぎているので過剰に摂取しないようにします。
乾物や魚卵にリンが多く含まれています。食事療法を行います。

 

治療薬

 

二次性副甲状腺機能亢進症の治療薬は
  • 活性型ビタミンD製剤
  • リン結合剤(炭酸カルシウム)

 

です。

 

飲み薬で効果がない人は注射薬投与です。

 

活性型ビタミン製剤の静脈内投薬としては
  • オキサロール
  • ロカルトロール

 

が治療薬として有名です。

 

CT検査

 

病気の進行が進み過ぎてそれでも良くならないときは肥大した副甲状腺を
超音波検査やCT・MRI・MIBIシンチグラフィで検査後、経皮的エタノール注入療法や
副甲状腺をすべて取り除く手術をすることになります。

 

以上で二次性副甲状腺機能亢進症の治療法についての解説を終わります。

 

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こちらも参考に!⇒栄養性二次性副甲状腺機能亢進症ってどんな病気?

 

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