抗甲状腺ホルモン薬における3つの副作用とは?
抗甲状腺ホルモン薬として有名なのはメルカゾールです。
メルカゾールはバセドウ病などが原因で起こる甲状腺機能亢進症の治療薬です。
メルカゾールなどの抗甲状腺ホルモン薬を飲み始めて約3か月くらいで効果が出始めます。
ただ、効果が出始めたからといって途中でやめてしまうと
また元の悪い状態に戻ってしまいます。
抗甲状腺ホルモン薬は2年前後飲み続けることで
バセドウ病などの甲状腺機能亢進症が完治します。
とはいえ、どんなお薬にも副作用があります。
抗甲状腺ホルモン薬にも副作用があります。
この記事では抗甲状腺ホルモン薬の副作用を3つご紹介します。
抗甲状腺ホルモン薬の副作用を3つご紹介します
抗甲状腺ホルモン薬の副作用として一番多いのが『かゆみ』です。
約10%の確率でかゆみがでます。
もし抗甲状腺ホルモン薬を飲んでかゆみの副作用がでたなら
抗ヒスタミン薬を服用することで抑えることができます。
たいていのお薬は飲むと腸から吸収され肝臓に行きます。
そのため、肝臓に副作用がでることが多いです。
肝臓は沈黙の臓器とも言われていますから
肝臓に障害が出ても、自覚症状がない場合が多いです。
まれに黄疸といって目などが黄色くなったりすることがあります。
とはいえ、甲状腺機能亢進症の状態が改善していくにつれて
肝臓の状態はよくなっていきます。
約0.1%の確率ででる副作用です。
上記3つの副作用の中でも一番重篤です。
顆粒球とは白血球の一種です。
ばい菌をやっつける細胞です。
そんな顆粒球が無くなるのが無顆粒球症です。
つまり免疫力がなくなってしまい、ちょっとした怪我でも
ばい菌がどんどん繁殖して熱が出たりするようになります。
最悪、ばい菌が全身にまわり、敗血症を起こし命に関わることだって否定できません。
もしちょっとしたキズでも治りが悪いようなら
すぐにお医者さんに報告するようにしましょう。
以上が抗甲状腺ホルモン薬に起こり得る3つの副作用でした。
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