橋本病の診断で利用する抗体検査とは?
橋本病は自己免疫疾患の一つで慢性甲状腺炎のことです。
自己免疫疾患とは自分の細胞が自分の細胞を攻撃する病気です。
結果、自分の細胞が破壊され、炎症が起こります。
橋本病になると甲状腺ホルモンの量が不足することがあります。
甲状腺ホルモンの量が不足して起こる様々な症状の総称を甲状腺機能低下症といいます。
この辺の詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
⇒甲状腺機能低下症と橋本病の違いとは?
話は戻って橋本病は自己免疫疾患です。
橋本病を診断するなら自分の細胞を壊す物質を検査で確認すればよいわけです。
具体的には抗甲状腺抗体を検査します。
橋本病を診断するために必要な抗甲状腺抗体には
- TgAb(抗サイログロブリン抗体)
- TPOAb(抗ペルオキシダーゼ抗体)
があります。
これらTgAbとTPOAbが陽性であれば橋本病の可能性が高いです。
- TgAb(抗サイログロブリン抗体)の基準値は400/ml未満
- TPOAb(抗甲状腺ペルオキシダー抗体)の基準値は50U/ml未満
TgAbが400/ml以上、TPOAbが50U/ml以上が陽性で橋本病の可能性が高くなります。
橋本病はTgAbとTPOAbが甲状腺を攻撃し、
その結果甲状腺ホルモンが作られなくなってしまいます。
そして甲状腺ホルモンの量が不足し甲状腺機能低下症が起こるわけです。
甲状腺機能低下症になるとどんな症状がでるのか?
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒甲状腺機能低下症?7つの症状をチェックしてみて!
最後にまとめますと
橋本病の診断で利用される抗体検査では
- TgAb(抗サイログロブリン抗体)の基準値は400/ml未満
- TPOAb(抗甲状腺ペルオキシダー抗体)の基準値は50U/ml未満
が両方陽性かどうか調べています。
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