甲状腺腫瘍の手術による3つの後遺症とは?
- 全身に転移しない良性腫瘍
- 全身に転移することがある悪性腫瘍
の2種類に分かれます。
甲状腺腫瘍でも良性腫瘍は全身に転移して命に関わることは普通ありません。
だから手術をするケースは少ないです。
ただ、良性腫瘍でも手術をすることもあります。
どんなときに良性腫瘍でも手術をするのか?
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒甲状腺肥大で経過観察してよい場合としてはいけない場合の違い
また悪性腫瘍の場合には全身に転移して命に関わるケースが多いので
手術をすることが多いです。
この記事では甲状腺腫瘍の手術を受けた後に起こりうる後遺症を3つご紹介します。
甲状腺腫瘍の手術で起こりうる後遺症を3つご紹介します
甲状腺腫瘍の手術は甲状腺を摘出します。
甲状腺は約3割残っていれば正常な量の甲状腺ホルモンを分泌することが可能です。
でも、甲状腺が3割にも満たないくらい手術で摘出されると
甲状腺ホルモンを正常な量、分泌することができなくなります。
その結果、甲状腺機能低下症を引き起こします。
甲状腺機能低下症になるとこちらの記事で解説しているような症状がでてきます。
そのため手術の後遺症として甲状腺機能低下症がでてきたなら
甲状腺ホルモンのお薬を一生服用することになります。
お薬の名前はチラージンです。
副甲状腺機能低下症は副甲状腺ホルモンの分泌量が不足して
様々な症状がでる状態です。
副甲状腺ホルモンは副甲状腺と言って
甲状腺の脇に4個存在する米粒程度の大きさのところから分泌されます。
甲状腺腫瘍の手術で副甲状腺が摘出されてしまうことで
副甲状腺機能低下症が後遺症として起こることがあります。
副甲状腺機能低下症になると、どんな症状がでるのでしょう?
詳しくはこちらをご覧ください。
⇒副甲状腺ホルモンが低下する原因と症状とは?
甲状腺腫瘍の手術の後遺症で反回神経麻痺が起こることがあります。
反回神経は声帯を閉じたり開いたりさせる神経です。
声帯は声に影響するので
反回神経麻痺になると声がかれたり、声量に影響します。
反回神経は甲状腺の後ろ側を通っています。
甲状腺腫瘍の手術で、反回神経を傷つけてしまう危険性は十分にあり得ます。
以上、甲状腺腫瘍の手術で起こり得る後遺症を3つご紹介しました。
こちらも参考に!⇒甲状腺腫瘍の手術費用はいくら?
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