バセドウ病の検査値と意味は?
「自分の症状はどう考えてもバセドウ病だ」
と思ったなら、バセドウ病を診断できる病院を受診しましょう。
バセドウ病を診断できる科としては
- 内分泌科
- 甲状腺科
があります。
甲状腺科は甲状腺を専門に診ている科です。
バセドウ病は甲状腺の病気なので診れて当たり前です。
内分泌科は甲状腺以外にも副腎、膵臓などホルモンを分泌するところを
専門的に診てくれる科です。
上記の科に行って「バセドウ病のことが心配です」と言ったら血液検査をしてくれるはずです。
この記事では血液検査の検査値の意味について解説します。
バセドウ病の血液検査で用いられる検査値の意味
- FT3
- FT4
- TSH
- TRAb
FT3とFT4は甲状腺ホルモンです。
バセドウ病になるとFT3とFT4の検査値は高くなります。
バセドウ病は甲状腺ホルモンの量が増える病気だからです。
FT3とFT4の基準値は以下の通りです。
FT3:基準値:2.30〜4.30 pg/ml (pg:ピコグラム)
FT4:基準値:0.90〜1.70 ng/ml (ng:ナノグラム)
もし上記の基準値よりも高い検査値だったならバセドウ病を疑うことになります。
次にTSHもバセドウ病の診断に重要です
TSHは甲状腺刺激ホルモンといいます。
甲状腺ホルモンの量を調節する役割があります。
もし甲状腺ホルモンの量が少ないとTSHの量を増やします。
TSHが増えると甲状腺ホルモンの量が増えます。
逆にバセドウ病のように甲状腺ホルモンの量が多いならTSHの量が減ります。
TSHの量が少ないと甲状腺ホルモンの量が減っていきます。
したがってバセドウ病の場合にはTSHの検査値は低くなります。
TSH:基準値 0.50〜5.00μIU/ml
バセドウ病なら上記の基準値よりも低い検査値になります。
最後にTRAbです
TRAbはTSH受容体抗体ともいいます。
バセドウ病になるとTRAbができます。
TRAbは先ほどのTSHと同じような作用があります。
つまり、TRAbができると甲状腺ホルモンの量が増え甲状腺機能亢進症を引き起こすのです。
だから、TRAbがあるかどうか?血液検査をして陽性(存在する)という判定ができたなら、
バセドウ病だと診断することができます。
以上、バセドウ病の検査値とその意味についてでした。
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