甲状腺がんは血液検査でどんな異常がでるの?
甲状腺にできる腫瘍には
- 良性腫瘍
- 悪性腫瘍
の2種類があります。
良性腫瘍は全身に転移しないただのシコリです。
悪性腫瘍は全身に転移する命に関わるシコリです。
甲状腺にできる悪性腫瘍のことを甲状腺がんと言います。
甲状腺がんには
- 乳頭がん
- 濾胞がん
- 髄様がん
- 未分化がん
の4種類あります。
転移して命に関わる度合いは
乳頭がん⇒濾胞がん⇒髄様がん⇒未分化がん
未分化がんが一番転移して命に関わるということです。
甲状腺がんは命に関わる恐ろしいシコリです。
だから早期発見・早期治療を受けたいものです。
そこで「甲状腺がんかどうか、血液検査してもらいたい」という方もいらっしゃるでしょう。
もし甲状腺がんだったとして、血液検査をしたら
どんな検査結果がでるのでしょうか?
甲状腺がんなら血液検査の結果はどうなるの?
まず甲状腺がんの中でも髄様がんは
カルシトニンという血液中のカルシウムに影響を与えるホルモンの量が増えます。
あと、髄様がんの場合には腫瘍マーカーの一種、「CEA」の値が上がります。
乳頭がんや濾胞がんだと血液検査でサイログロブリンの値が上がります。
未分化がんだと白血球数が上がります。
最後にまとめますと、
甲状腺がんの方が血液検査を受けると
- 乳頭がん・濾胞がんならサイログロブリンの値が上がる
- 髄様がんならカルシトニンと腫瘍マーカーの「CEA」が上がる
- 未分化がんだと白血球数が上がる
という結果が出ます。
ただ、上記の血液検査の結果だけで甲状腺がんだと診断することは難しいです。
他にも甲状腺は首にあるので、首にできたシコリの細胞や組織を調べたり
全身に転移していないかCTやMRIで検査したりという検査を組み合わせて
最終的に甲状腺がんを診断します。
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