副甲状腺機能亢進症の原因は?
ここでは副甲状腺機能亢進症の原因について解説しますね。
- 原発性副甲状腺機能亢進症
- 二次性副甲状腺機能亢進症
- 三次性副甲状腺機能亢進症
の3つがあります。
なのでそれぞれわけて原因を考えていきましょう。
原発性副甲状腺機能亢進症の原因
原発性副甲状腺機能亢進症は他の病気に関係なく
いきなり起こるものをいいます。
原発性副甲状腺機能亢進症の原因は不明であることが多いです。
ですが遺伝が原因で起こることもあります。
原発性副甲状腺機能亢進症の患者さんのうち原因が遺伝だったと
お医者さんが判断したのは10%です。
つまり原発性副甲状腺機能亢進症の患者さんの10人に1人は遺伝ってことです。
「遺伝って?」と思った方もいるでしょう。
具体的には多発性内分泌腫瘍症という腫瘍が原因です。
多発性内分泌腫瘍症という腫瘍ができると副甲状腺機能亢進症になることがあります。
多発性内分泌腫瘍症になると遺伝子変異が起こることがあるんです。
遺伝子変異が原因で副甲状腺機能亢進症が起こります。
また変異した遺伝子は親から子へ遺伝します。
したがって遺伝が原因で副甲状腺機能亢進症が起こることがあるわけですね。
あと、ビタミンDが不足することで副甲状腺機能亢進症が起こることもあります。
ビタミンDは私たちの体に太陽の光が当たることで活性化します。
なので太陽の光を浴びていない方ほどビタミンDが不足します。
その結果、副甲状腺機能亢進症が起こることがあるんです。
二次性副甲状腺機能亢進症の原因
- 腎臓病
- 双極性障害の治療薬の副作用
- 短腸症候群
の3つがあります。
腎臓病が原因で起こる副甲状腺機能亢進症のことを腎性副甲状腺機能亢進症といいます。
「腎臓病って具体的にどんな病気?」
と気になる方もいるかもしれません。
腎臓病にはいろんな病気があります。
具体的には腎臓の機能が落ちる、
あるいはなくなってしまう慢性腎不全という病気になると
副甲状腺機能亢進症になってしまうことがあります。
腎臓はビタミンDの活性化に関係している臓器です。
先ほども申しましたが、
ビタミンDの不足は副甲状腺機能亢進症の原因になります。
腎不全になるとビタミンDを活性化できなくなり
その結果、副甲状腺機能亢進症を起こすことがあるんです。
それから双極性障害の患者さんは
副甲状腺機能亢進症に注意です。
双極性障害は昔は躁鬱病と言われていました。
気持ちが滅入るうつ状態と気持ちがハイになる躁状態を繰り返す病気です。
双極性障害について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒双極性障害とはどんな病気?
ところで双極性障害の治療薬にリチウムがあります。
で、リチウムの副作用に副甲状腺機能亢進症があるんです。
ただどうしてリチウムが副甲状腺機能亢進症の原因になるのか?
について、はっきりとはわかっていません。
それから短腸症候群ですが。
短腸症候群とは、何らかの原因で腸が短くなる病気です。
腸はビタミンDやカルシウムを吸収します。
腸が短くなると
ビタミンDやカルシウムを吸収できる面積が減ります。
その結果、ビタミンDやカルシウムの吸収が悪くなるわけです。
先ほども申しましたがビタミンDの不足は副甲状腺機能亢進症の原因になります。
ですから短腸症候群になると副甲状腺機能亢進症になることがあるわけですね。
三次性副甲状腺機能亢進症の原因
三次性副甲状腺機能亢進症は副甲状腺が長い間、
いろんな刺激を受けた結果、シコリになってしまって
元の状態に戻らなくなることで起こります。
「どうして副甲状腺がシコリ(腫瘍)になるの?」
と疑問に感じた方もいるかもしれませんね。
- ビタミンD受容体
- カルシウム受容体
が減ってしまうことが考えられています。
以上が副甲状腺機能亢進症の原因にです。
こちらも参考に!⇒原発性副甲状腺機能亢進症の治療方法は?
関連ページ
- 副甲状腺機能亢進症の症状は?
- 副甲状腺機能亢進症の症状についてわかりやすく解説しました。
- 副甲状腺機能亢進症の手術で起こりうる後遺症とは?
- 副甲状腺機能亢進症の手術で起こりうる後遺症についてわかりやすく解説しました。
- 副甲状腺機能亢進症とリンの関係
- 副甲状腺機能亢進症とリンの関係についてわかりやすく解説しました。