副甲状腺機能低下症 知能低下 理由

副甲状腺機能低下症で知能低下が起こる理由とは?

副甲状腺機能低下症

 

副甲状腺機能低下症になると知能低下を起こすことがあります。

 

なぜ副甲状腺異能低下症になると知能低下を起こすことがあるのでしょうか?
この記事で詳しく解説します。

 

 

副甲状腺機能低下症で知能低下が起こる理由

 

まず副甲状腺機能低下症は
副甲状腺で作られ分泌される副甲状腺ホルモンの量が不足している状態です。

 

副甲状腺ホルモンは血液中のカルシウム濃度を上げるホルモンです。
もし血液中のカルシウム濃度が低くなれば、
副甲状腺ホルモンが分泌され、骨に含まれているカルシウムを溶かし血液中に集めます。

 

副甲状腺機能低下症

 

他にも腎臓からオシッコとしてカルシウムが出ていくのを防いだり
腸からのカルシウムの吸収を促すなどして、
血液中のカルシウム濃度を増やすように副甲状腺ホルモンは作用します。

 

ところが副甲状腺機能低下症になると、
副甲状腺ホルモンの量が減るため、血液中のカルシウム濃度が上がりません。

 

その結果低カルシウム血症になってしまいます。

 

低カルシウム血症

 

カルシウムは神経に作用する物質です。
だから低カルシウム血症になると、体がブルブルと痙攣したりしますし
神経の集合体である脳に作用してイライラしたりなど様々な症状がでてきます。

 

カルシウムは脳の中央にある海馬にも影響します。
海馬は物事を記憶するために必要です。

 

海馬

 

海馬がないと私たちは記憶できません。
ある動物実験で海馬の外から中に入ってくるカルシウムが入ってくるように
遺伝子操作したところ、記憶力が高まったそうです。

 

つまり、カルシウムは記憶にとって重要なわけです。

 

だから副甲状腺機能低下症を起こし低カルシウム血症になると
脳に流れるカルシウム量が減り、記憶力が悪くなることがあります。

 

ところで治療とは物事を論理的に考え問題解決をしたり
具体的な話を抽象的な話に置き換えて考えたりする能力のことです。

 

ものごとを考えるには、その物事を記憶していないと考えられません。
たとえば、副甲状腺機能低下症のことを考えるためには
『副甲状腺機能低下症』という単語を記憶していないと考えられません。

 

したがって、副甲状腺機能低下症を起こし低カルシウム血症になると
記憶力が低下し知能低下が起こるわけです。

 

これが副甲状腺機能低下症を起こすと知能低下を起こす理由です。

 

こちらも参考に!⇒副甲状腺機能低下症の原因とは?

 

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