クレチン病の患者さんはどんな栄養管理をすればいいの?
クレチン病の患者さんはどんな栄養管理をすればよいのでしょうか?
「クレチン病」とは生まれつき甲状腺で甲状腺ホルモンを作る働きが弱い病気です。
正式名は「先天性甲状腺機能低下症」と呼ばれています。
お母さんの胎内にいるころから甲状腺ホルモンの作用が十分でなければ、
発育不良や精神発達の遅れ知能低下などの障害が起こります。
甲状腺は首の喉ぼとけの下にある器官です。
身体の成長や新陳代謝を促すための2種類の甲状腺ホルモンが作られています。
もともとクレチン病は海藻などに含まれる栄養ヨード(ヨウ素)が不足して起こる病気です。
日本は四方を海に面している島国です。
海藻を良く食べる習慣もあります。
海藻をよく食する日本人の場合ヨードの摂取不足はほとんどありません。
しかしこの病気の発症率は5000人に1人といわれています。
ヨーロッパ、とくにアルプス地方でクレチン症は多くみられます。
クレチン病と診断されると身体の基礎 代謝を高めるために甲状腺ホルモンを補充します。
内服薬(チラージンS)を服用します。
きちんと途中で中断することなく続けて飲んでいると健康体で日常生活を送ることが可能です。
もちろん定期的に血液検査は必要です。
クレチン病の患者さんは栄養管理として食生活には特に神経質になる必要はいりません。
ただし内服薬のチラージンSは豆乳と一緒に飲むと吸収が悪くなります。
同時に飲むことは止めましょう。
子供の場合は、特に先生からの指示がない場合は一日一回朝食前空腹時に服用です。
海藻に含まれるヨード不足がクレチン病に関わりがあるのですが、
赤ちゃんに過剰にヨードを与える必要はありません。
普通の離乳食や食事から自然に摂取します。
栄養バランスの良い食生活をまずは心がけましょう。
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