抗甲状腺薬で肝機能障害が起こったらどう対処すればいい?
バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰になり体がどんどん痩せたり、イライラしたり
動悸や息切れなど、いろんな症状がでる病気です。
眼球が飛び出してくることもあります。
特に喫煙者ほど眼球突出の症状がでやすいといわれています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒バセドウ病を患うと目にどんな症状がでるの?
バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰な状態になることでつらい症状がでます。
甲状腺ホルモンは甲状腺から分泌されるため、治療は抗甲状腺薬というお薬を使用します。
抗甲状腺薬の代表はメルカゾールというお薬です。
メルカゾールを長期間飲み続ければ、バセドウ病が完治することがあります。
どれくらいの期間抗甲状腺薬であるメルカゾールを飲み続ければ完治する可能性があるのか?
についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒バセドウ病の薬はどれくらいの期間続ければ完治する可能性があるの?
こんな感じで抗甲状腺薬であるメルカゾールはバセドウ病の患者さんにとって必要なお薬です。
でも、どんなお薬にも副作用があります。
もちろん抗甲状腺薬にも副作用があります。
抗甲状腺薬の副作用として肝機能障害が挙げられます。
抗甲状腺薬を飲み始めて半月くらいしてから肝機能障害がでることがあります。
肝機能障害とは血液検査で肝臓の数値、たとえばALTやASTの値が高くなることをいいます。
ひどいと黄疸がでることがあるので注意が必要です。
ただ、抗甲状腺薬の影響で肝機能障害が起きているなら
お薬を飲み始めて3か月くらいで改善されてきます。
また、バセドウ病の影響で甲状腺ホルモンが大量に分泌されている状態でも
肝機能障害が起きている場合もあります。
抗甲状腺薬を飲んでいない方の方が肝機能障害は起こりやすいということです。
つまり、抗甲状腺薬を飲んで3か月くらいして甲状腺ホルモンの量が正常に戻ってくることで、
肝機能障害が改善されてくるケースが多いです。
したがって、抗甲状腺薬の副作用の心配をするよりも
しっかりとお薬を飲んでバセドウ病を治すことを考えたほうがよいでしょう。
続いてこちらの記事をご覧ください。
⇒バセドウ病の薬の副作用は太ること?
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