赤ちゃんに甲状腺機能低下症が起こることってあるの?
生まれてきた赤ちゃんが甲状腺の病気になることがあります。
というより、生まれながらにして甲状腺の病気を持っている場合があるのです。
具体的には先天性甲状腺機能低下症という病気です。
別名クレチン病といいます。
生まれてから甲状腺機能低下症になる橋本病と
生まれながらにして甲状腺機能低下症を患うクレチン病は原因がまったく違います。
橋本病は生まれた後に起こります。
自分の細胞が自分の甲状腺を攻撃することで甲状腺の機能が落ちてしまう病気です。
これに対して先天性甲状腺機能亢進症、別名クレチン病は
生まれながらにして甲状腺機能低下症を患う病気です。
具体的にはクレチン病は
上記3つのどれかの原因によって起こります。
上記3つのどれであっても甲状腺ホルモンを作って分泌することができません。
甲状腺ホルモンは赤ちゃんが成長するときに必須のホルモンです。
そもそも甲状腺ホルモンは新陳代謝を促す作用があります。
そのためクレチン病を患っている赤ちゃんは身長が伸びません。
成長期に身長が伸びないのはつらいことです。
そんなこともあって、赤ちゃんが生まれて約5日目に
新生児マススクリーニング検査を実施します。
新生児マススクリーニング検査ではクレチン病以外にも
- フェニルケトン尿症
- メープルシロップ尿症
- ホモシスチン尿症
- ガラクトース尿症
- 先天性副腎皮質過形成症
などの先天性といって生まれながらの病気を調べます。
そしてもし異常が見つかった場合には再検査をしたりすぐに治療を開始します。
クレチン病は早期発見・早期治療を受けることで
元気にすくすくと成長していくことができます。
最後にまとめますと、赤ちゃんが甲状腺機能亢進症になることはあります。
このことをクレチン病とか先天性甲状腺機能低下症といいます。
先天性甲状腺機能低下症の詳しい解説はこちらをご覧ください。
⇒先天性甲状腺機能低下症の記事一覧ページ
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